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レンタカーを借りる
カナディアンロッキーでレンタカーを借りるための親切ガイド。予約から返却まで。
レンタカーは大手レンタカー会社で借りるのが安心。また空港内には大手レンタカーしかないため空港からレンタカーの旅を始める場合は必然と大手レンタカー会社を利用することになる。
筆者はかつてアメリカで個人経営のような小さなレンタカー会社で車を借りてひどいめにあったことがある。運転席の背もたれはグラグラして腹筋に力を入れていないと姿勢を保てない。それでもおそるおそる運転していたら、荒野の真ん中で白煙を上げてオーバーヒートし立ち往生。その後の対応も悪く、安かれ、悪かれの見本のようなサービス内容だった。
もちろん小規模な会社でもよいサービスを提供している会社がほとんどであろう。そういった所は大手より割安であったり、魅力的な車種を揃えている会社もある。大手以外のレンタカー会社を利用するのならネット等であらかじめ評判を調べた上で判断すると良いだろう。
料金と予約
レンタカーの料金は水物。季節によって大きく変動するし、プロモーションで特別価格を設定することも多い。だから店頭にいっても値段表はなく、係員に時価を聞くことになる。ややこしい事に同じ条件でも電話で予約した場合、店頭で予約した場合、ネットで予約した場合では料金が異なることもある。
大手のレンタカー会社はネットで見積もりや予約ができるので、いくつかの会社で見積もりを取ってみるとよい。会社によっては海外旅行者向けに割安料金を設定していて、日本の代理店から予約した方が現地で予約するよりも安いケースが多い。日本の代理店は必ずあたった方がよいだろう。
注意したいのは料金体系。例えば走行距離。大手レンタカー会社の場合は走行距離無制限という場合が多いが、距離に応じて料金が加算される契約もある。また一般的に次のようなケースで追加料金が発生するので、料金比較は総合的なコストで比較する必要がある。
- 借り出し場所と返却場所が異なる場合(乗り捨て料金)。
- 運転者が二人以上いる場合。なお貸し出し時に運転者全員の免許証およびクレジットカードの提示が求められる。
- チャイルドシートを借りる場合。
- 借り出し中にアメリカとの国境や州境を超える場合。(無料の場合もあるが、あらかじめレンタカー会社からの許可が必要)
- 運転者の年齢が若い場合。具体的な年齢は会社によってい異なるが25才以下ならこれに該当する可能性がある。借りられない場合もあるので注意。
車種
呼称はレンタカー会社によって異なるが一般的には小型乗用車(コンパクトカー)、中型乗用車車(ミッドサイズ)、大型乗用車(フルサイズ)、ミニバン、SUVといった区分けで車が用意されている。
人数と好みに応じて選択すればよいが、日本からの旅行となればそれなりの荷物があるだろうし、山岳地を走るのでワンクラス上の車種を選ぶと良い。荷室は大きめの方が便利だし、飛ばさないにしてもトルクに余裕があった方が山道では楽だろう。
乗用車とミニバンまたはSUVでは大きく料金が異なるが、小型乗用車と中型乗用車、あるいは中型車と大型車の料金差は意外に小さい場合が多いのでワンクラス上を検討する価値がある。ただ、昨今はガソリン代が高いので燃費の違いが大きく全体のコストに跳ね返る。その点では小型車は有利だ。
カナディアン・ロッキーの道はよく整備されているので、敢えて林道を行くような場合でない限り特に四輪駆動でなくても問題はない。
冬期であれば四輪駆動が頼りになるが、そもそも冬は凍結等で道路状況が著しく悪いのでクルマの運転は勧められない。
保険
カナダでのレンタカー料金には強制保険が含まれている。強制保険は第三者への損害賠償(対人、対物)を一部カバーするもので、自身への損害は適用外。
カナダの場合一般的に次の3種類の任意保険が用意されおり、借り出し時に必要な保険を選択できるようになっている(複数の保険がセットになっている場合もあり)。保険を購入しない場合もその旨を確認するイニシャルのサインが契約書に求められる。
- 車両損害免除(CDW=Collision Damage Waver)
- レンタル車両の破損についての支払い責任免除。
- 搭乗者障害保険(PAI=Personal Accident Insurance)
- 運転者および搭乗者の事故による障害や死亡に対する保険。
- 携行品保険(PEC=Personal Effects Coverage)
- 携行品の盗難、破損に対する保険。
このうち搭乗者傷害保険と保険と遂行品保険は海外旅行保険やカード付帯保険でカバーされる場合があるので、二重に購入する必要はない。旅行前に海外旅行保険とカード付帯保険の内容を調べた上で検討しよう。
よくわからないのであれば、高くつくがレンタカー会社で全ての保険を購入するのが無難。
ガソリン
ガソリンは満タンで借り出し満タンで返すのが一般的であるが、借り出し時に満タンではない場合もある。その場合は借り出し時と同じくらいの量がタンクに入っていればいい。レンタカー会社による残量確認はあまり厳密ではなく、燃料計を見て目測で2分の1とか4分の3といった具合。
返却時にガソリンの量が不十分であると、市中価格よりもかなり割高で不足分のガソリン代が請求されるし、さらに安からぬ手数料が加算される場合がある。返却直前に給油するのが肝要。
最近は借り出し時にガソリン満タン分を購入するオプションが用意されていることもある。レンタカー会社によって名称が異なるが「Prepaid Fuel Option」、「Upfront Fuel Option」などと呼ばれる。
購入代金は市中価格に準じている。返却時にガソリンをいれなくてよいので便利だが、使い切らなかった分の料金は返却されない。
そう都合よく返却時にタンクを空にするのは難しいので損のように思えるが、余ったガソリンが便利さを買う為の手数料と考えればよいだろう。
返却時というのは急いでいる場合も多いし、地理に不慣れでガソリンスタンドがみつからなかったりすることもある(大抵は返却場所のすぐ近くにあるが)。余計なストレスを避けるためには便利なオプションだ。返却時に充分に時間の余裕を取れるのであれば必要ないだろう。
借り出し
まずは営業所の受付窓口に行こう。カルガリー国際空港で借りるのなら案内標識に従って歩いて行けばいいので事は簡単だが、借り出しの手間が二段階になっている。
まずカウンターで予約がある旨を伝えると、免許証、クレジットカードの提示を求められる。契約内容を確認の上サインをしたら、書類を受け取りステップ1は完了。指示に従って駐車場に向おう。
駐車場についたらブースのような小さな窓口を探し、ここでステップ2。係員に先程受け取った書類を見せると、車の鍵をもらえる。指定された駐車場番号に行き、出発前に車両に問題がないかチェックしよう。
まずは簡単な車両の絵が書かれたチェックシートに、傷やへこみなどの損傷の具合が記されているのでそれが正確か確認。屋根の傷は見逃しやすいので屋根も目視。
ヘッドライトのスイッチなどわかりづらい場合もあるので動作確認を兼ねて、一通り基本的な操作をしてみるとよい。ガソリンの残量も書類と一致するか確認する。
もし問題点や不明な点があったら係員に申し出れる。チェックシートにない損傷を見つけたらチェックシートに書き足してもらおう。すべてOKだったら出発。暗い駐車場からランプを降りて、明るい外に出ると旅の気分も一気に盛り上がってくるだろう。
空港以外で借り出す場合も基本的には同じ手順だが、上記のステップ1とステップ2は同じ窓口で行われる。
返却
返却場所の営業所に行き窓口に鍵と契約書類を持っていく。場所によっては距離計の数字(レンタル中の走行距離ではなく)を聞かれることがあるので窓口に行く前にあらかじめメモっておくとよい。係員が車の状態をチェックして問題なければそれで終了。
ガソリンは返却直前に補給し、残量を借り出し時と同じにしておくのが基本。大抵は営業所のすぐ近くにスタンドがある。レシートの提示を求められる事があるのでレシートを必ず取っておこう。なおレンタカー会社からガソリンを最初に購入するオプション(Prepaid Fuel Option、Upfront Fuel Optionなどと呼ばれる)を購入している場合は返却時のガソリン補給は不要。
返却時は車内に忘れ物のないように。トランク、グローブボックス、ドアのポケット、シートの下などを念入りに確認されたい。
- パート1 レンタカーで巡る
- パート2 レンタカーを借りる
- パート3 これだけは知っておきたい
- パート4 レンタカー旅行のヒント