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激突、ビッグホーン・シープ
予告より一回飛んでしまいましたが、今回は週末にラジウム・ホット・スプリングスで出会った動物を紹介させてください。それはビッグホーン・シープ。アルバータ州の「州の動物」(正確には州の哺乳類)にもなっているカナディアン・ロッキーの人気者です。
カナディアン・ロッキーでは冬になるとほとんどの動物は冬眠するか暖かい場所に移動してしまうのですが、ロッキーの厳冬をそのまま越す動物が何種類かいます。ビッグホーン・シープもその類い。地上で最も強健な動物に数えられています。
ラジウム・ホット・スプリングスの町外れを運転している時、道路のすぐわきでこのビッグホーン・シープの群れが草を食べているのを発見。路肩に車を停めてじっくりと観察してきました。車が頻繁に往来するのですが意にも介していない様子でした。
実は一昨年の秋にもラジウム・ホット・スプリングスの群に遭遇したのですが、その時は町中にも関わらず悠然と車道を歩いていました。「ビッグホーン・シープに注意」、という道路標識が出ているのでこの辺りは頻繁に現れるのでしょう。
写真を見ておわかりの通り、特徴はなんといっても後ろ向きにカールした大きな角。オスの角は重さ18キロ以上にもなることも。オスはこの角の大きさで群れの中での地位が決まります。鹿のように毎年生え変わるのではなく、オスのビッグホーン・シープの角は成長し続けるので自然と年功序列が出来あがるのでしょうか。
ただし年を取るだけでは地位を維持するのは難しそうです。9月中旬から10月下旬の発情期になると、オスはお互いに助走をつけた上でこの大きな角を正面から激突させて、群れの中での優位性を競うのです。その衝撃力は推測1トン以上。激突の際の音が2キロ先まで轟くとか。年寄りにはさぞ堪えるのではないかと想像します。しかしオスというのはメスのためなら馬鹿なことをするものです。
ビッグホーン・シープの平均寿命は7年から8年。ほとんどの場合は寒さが厳しく餌に乏しい冬の間に寿命を迎えます。のんびりと餌を食べているように見えるビッグホーン・シープでしたが、厳しい寒さを生きぬき、そこまで訪れている春の気配にほっとしているところだったのでしょう。
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