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白い氷河、きらめく湖

by Yuichiro Sugiura posted at 2007-05-23 17:25
アイスフィールド・パークウェイ

世界で最も美しい山岳道路と賛美されるアイスフィールド・パークウェイ。世界中からの観光客を魅了してやみません。全長230キロの道中は絶景の連続。白い氷河と宝石のように散りばめられた湖。どの景色を切り取っても絵はがきになりそうです。

このアイスフィールド・パークウェイを上空から眺めるとこんな感じになります。氷河を冠す山脈の谷あいを行くのがアイスフィールド・パークウェイ。道路沿いに不思議な色の水をたたえたいくつもの湖が散在しているのが見えます。

画像はカシミール3Dで衛星写真をもとに作成しました。

コロンビア大氷原を囲む高峰

by Yuichiro Sugiura posted at 2007-05-25 10:20
コロンビア大氷原を囲む高峰

大氷原。コロンビア・アイスフィールドがいつから日本語でこう呼ばれるようになったのでしょうか。アイスフィールドなのですから本来は氷原が適訳でしょう。しかしそれではあのどどーんとした迫力が伝わりません。「大氷原」と命名した人の気持ちはよくわかります。

グーグルで「大氷原」という言葉を検索してみたかぎりでは(iRocky.comのページが4位!)、コロンビア大氷原の他に大氷原の名を冠した地名はみあたりません。「大氷原」が一般的な名詞あるいは地理の専門用語というわけではないようです。

325平方キロメートルもの面積を覆う広大な氷原。100メートルから365メートルもの厚み。このど迫力のスケールはやはり「大氷原」という言葉がふさわしい気がします。

コロンビア大氷原はロッキーでも屈指の高峰に囲まれています。氷河を氷の河ならば、コロンビア大氷原は氷の湖のような存在。湖から河が流れ出すように、コロンビア大氷原からは6つの氷河が流れ出しています。

よく写真で見るのはこのうちの一つアサバスカ氷河のもの。コロンビア氷河のほんの一部分に過ぎません。

コロンビア大氷原の全容は画像をクリックしてみてください。大氷原が山々に囲まれた氷の湖のような存在がよくわかるかと思います。

アサバスカ氷河は「スノードーム」という文字のすぐ上あたり。舌先のような形をした所です。その舌先がなめるようにしているのが、有名なアイスフィールド・パークウェイです。

日本の氷河はいずこに?

by Yuichiro Sugiura posted at 2007-07-30 06:32

カナディアンロッキーと言えば氷河! と声を大にして言っていますが、実は僕が氷河がなんなのかを知ったのは比較的最近です。それまでは万年雪のようなものかな、とか氷河期から残っている雪のことだろうなんて思っていたのです。正解は「長年にわたって存在し、重力によって流動する巨大な氷の塊」(Wikipedia)。氷や雪が堆積し自らの重みによって圧縮されてできた氷塊で、高いところから低いところに向って動くまさに氷の河。

前に「日本には氷河はあるの?」と山に詳しい人に聞いてみたら「氷河が作ったカール地形がある」との返事でした。へー、日本にも氷河はあるんだと思い込んでいたのですが、気になって調べてみたところ日本には本当の氷河はないと考えられているとのこと。どうやら僕の早飲み込みだったようでした。

確かに氷河の浸食によってできたお椀のような地形(カール地形)が北アルプスに存在するし、そこには氷河による山の削りカス(モレーン)も。

ところがそれはあくまでも氷河の「足跡」。氷河研究者によると足跡の主は1万年程前に立ち去ってしまったようです。そうだったのか。道理で氷河という言葉を聞いてもピンと来るものがなかったわけです。カナダに来るまでは見たこともなかったし、実際に見た人の話も聞いたことがなかったのですから。

カナディアンロッキーには現役の氷河が多数存在し、氷河が作りだす壮大な自然のドラマが現在進行形で展開されています。氷河という言葉にピンとこない人は是非一度カナディアン・ロッキーに足を運んでみてください。

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氷河期の原因が解明か?

by Yuichiro Sugiura posted at 2007-08-24 09:07
地球の歳差運動

今から1万年程前まで続いた最後の氷河期。その頃カナディアンロッキー一帯も分厚い氷河で覆われ、高地から低地にゆっくりと移動する氷塊が山や谷を削り、現在のカナディアンロッキーの姿を造り出した… この氷河期なるものはほぼ10万年周期で起きているそうです。

氷河期はなぜ起きるの?そうした問いに、科学者達はいくつもの仮説を打ち出していますが、その中で最も有力と言われているのがミランコビッチ説。このミランコビッチ説の正しさを裏付ける調査結果を英科学誌ネイチャーに日本の研究チームが発表したと朝日新聞が伝えています

僕の理解によるとミランコビッチ説とはこんな感じです。(素人ですので間違いがあるかも)

  • 地球の自転軸の傾きは約4万年の周期で変化している。ちょうど頭を振りながらグラグラと回るコマのような感じ。冬の北半球だけを見てみると4万年のサイクルで太陽から遠い期間と逆に南半球が遠い期間ができる。
  • 太陽から遠いときは気温が下がるわけだけれども、これだけだと冬の北半球の寒さが厳しい期間と冬の南半球がの寒さが厳しい期間が交互に訪れるだけで氷河期の原因にはならない。
  • ところが北半球は南半球より大陸が多く熱しやすく冷めやすいという特性がある。そのため北半球は南半球よりも下がり方が大きい。
  • 気温の低下により地表に氷が形成される(氷河が成長する)と、太陽光を反射するためさらに冷えやすくなる。冷えるとさらに氷が増える。この循環により北半球はどんどんと寒くなる。

国立極地研究所や東北大などの研究チームは、南極で氷床にドリルで穴を掘って、各年代(地層のように下に行くほど古い)の氷を採取。氷の気泡を分析して雪温や二酸化炭素濃度を推定たところ、ミランコビッチ説による日照量の変化と符合した、ということらしいです。

ところで映画「不都合な真実」で、氷床にドリルで穴を掘って氷のサンプルを採るシーンがありますね。日本の研究チームがしたのはあれと同様の調査なのかな。

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