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山猫出没 後方注意
写真の品はラジウムホットスプリングスのインフォメーションセンターでみかけたもの。目が印象的な帽子です。動物を模した子供用の帽子というのはよく見かけますが、この帽子は大人サイズ。それに子供が「かわいい」とよろこびそうなそうなデザインでもなし。むしろ目が冷ややかで怖いくらいです。これがカナディアンの感性なのか、というとそういうわけでもなし。ではいったいなんなのでしょう?実はこの目にはとっても実用的な意味があるのです。
カナディアン・ロッキーを徘徊する大型のネコ科の野生動物といえば。そう、それはクーガーです。ピューマともマウンテンライオンとも呼ばれており、ライオン、虎、ジャガーに次いで4番目に大きなネコ科動物。
[ピューマ - Wikipedia]
http://ja.wikipedia.org/wiki/ピューマ
クーガーは肉食獣です。ネズミやうさぎなどの小動物だけではなく、エルクや、ビッグホーンシープといった大型の動物を捕食することも。
山中をひっそりと単独行動しているためめったに見ることはありません。また基本的には人間を襲いませんが、まったく襲わないわけではないのです。特に子供や小柄な人は要注意。怖いのはクマと違ってクーガーが人間を襲う時は人間を獲物とみなして襲うこと。背後からそっと忍びよったり、木の上に身を潜めて待ち伏せをしたり… まさに狩人。
このクーガーを避けるために考案されたのが写真の帽子です。目の部分を後ろにしてかぶると、クーガーを混乱させ攻撃をためらわせる効果があるとのこと。後ろからそーっと気づかれないように忍び寄ろうと思っても、後頭部に目があるとぎょっとしてしまうのでしょうね。
商品棚の説明書きには効果実証済みとありました。なんでもどこかの原住民が虎からの襲撃をふせぐためにマスクを後ろにかぶっていてそれが効果をあげているとか。ちなみにロッキーでこの帽子を被っている人を見かけた事は一度もありません。
同じインフォメーションセンターにラバーボアという蛇の保護を呼びかけるポスターがありました。この蛇は頭と尾の先が似た形をしていて、敵に襲われた際はとぐろを巻いて頭をその中にしまいこむそうです。で、尾をあたかも頭のようにして鎌首をあげ、攻撃するしぐさで威嚇するとか。頭隠して尻隠さずを意図的に実行してしまうわけです。相手が混乱するのは必至か。いや、偽装にすら気がつかないのかも。
人間の編み出したクーガー除け帽子も(本当に効果があるのなら)すばらしい工夫ですが、ラバーボアの技はさらに上を行っているようです。
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