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カナダにホタルはいるの?
もう10年近く前になるかな、久しぶりに戻った日本でホタルを見て驚いたことがあります。高校時代の友人と、夜の河原で簡単なバーベキューをしながら一杯やっていたら、闇夜にふわりふわりと光るものが。地元近辺で蛍を見たのはそれが始めて。子供の頃でさえいなかったはず。
各地でホタルの放流も行われているようなので、あの川もそうなのかな。それとも川がきれいになってホタルが自然に戻ったのでしょうか。
ところで先日紹介したカナダ先住民の言葉に「人生とは、闇を照らす一瞬の蛍の光」という一節があります。カナダではホタルを見た事がないのでちょっと調べてみました。
ホタルの光というとてっきり日本固有の風物詩かと思っていたのですが、そうでもないようです。Wikipediaによるとホタルは世界の色々な地域に生息していて種も多様。その数は2000種にものぼるとか。
でも「おもに熱帯から温帯の多雨地域に分布し」とあるのでちょっとカナダは気候的には苦しそう。この言葉の主であるクロウフット族長が住んでいたのはカナディアン・ロッキーの東の大草原。年の平均気温は3.9度と寒い土地柄ですし、かなり乾燥しています。
ここまで来てもしかしてクロウフット族長は実際にはホタルは見ていないのか、あるいは他の地で見たのかとも思い始めたのですが、カナダにも生息することを確認できました。「Firefly Reports from Canada」というページに読者から寄せられたカナダにおける蛍の観測情報が掲載されています。
カナディアン・ロッキーがあるアルバータ州からも何件か報告が寄せられており、湿地付近の草むらに生息しているようです。5月、6月の蒸し暑い夜によく見られ、日没後1時間〜3時間が最も発光が活発とのこと。
「人生とは、闇を照らす一瞬の蛍の光。冬の寒さに浮かぶバッファローの白い息。草原を横切り、夕日の中に消えていく小さな影。」
クロウフット族長が死の床で娘に語った言葉ですが、叙景詩のような美しさを持ちます。ここで人生の比喩となっているのはやはりクロウフット族長が実際に見てきた景色なのでしょう。
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